「年越しの涙」


明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

さて、大晦日は友人と遊んでおりました。

やはり年越しってテンション上がるじゃないですか。

 

家族皆でワイワイ、ワイワイ、みたいな。

 

友達と楽しくワイワイ、ワイワイ、みたいな!

 

絹崎君は女と二人でワイワイ、猥猥、みたいなね!うん、殺す。

 

いやいや、なんで帰省した二日目にナンパした女とよろしくやってんだよ!

しかも女子高生かよ。

 

 

絹崎 「やっぱ年越しは女子高生、だよな!」

 

 

いや、あの、知らんし。

「だよな!」って爽やかに言われても、ちっとも知らんし。

年越しは蕎麦やし。

 

とりあえず

「2004年の年越しと同時に絹崎のチンコがモロリともげますように…!」

と強く念じながら僕は友達と飲みに言った。

念ずれば、花、開く…。

思いは、きっと、届く…。

チンコは、きっと、もげる…ていうかもげろ。絶対もげろ。もげないと困る。

 

まあ黒チンコ絹崎のことは放っておいて僕たちは年越しに向けて宴会を始めました。

一次会、二次会とピースに終わり、時刻はまもなく午前零時。

 

いよいよ、2004年が終わります。

 

今年の締め、そして新年を迎えるにあたり、最寄のイベント会場で催されていたカウント

ダウンイベントに皆で向かう。

 

正直なところ、そういう趣向に踊らされるのはあまり好ましくないんですけど、まあ一年の

うちに一回だけだから別にいいよね。本当は寺とかで鐘を叩いたりするほうが趣深くてい

いんだけど。

 

あ、余談ですけどもし31日に

 

「今日は大晦日だね…」

「うん…あのねヒロシ…」

「ん?なんだい?」

「あのね…ヒロシの…ヒロシの丸太で…丸太で108回突き上げてェェェ!」

「開けまして…オメでとうゥゥゥ!(ゴーン ゴーン)」

 

とかやったカップルいたら、速やかに自害して。ハッキリ言おう、死んで。

 

振り返れば今年も早かった。色々あったな。でも内容のない一年だったな。

来年こそ、来年こそは楽しい年に…!

 

とか考えながら歓楽街を突き抜けていると、七人いたはずなのに気づいたら三人になっ

てんの。チンコが生えてる方の性別の奴らが三人だけに。なんだこれ。何、この『暇です

からカウントダウン来ちゃいました☆』的な三人。七人いたのに三人て。泣くぞ、この野

郎。

 

よくよく話を聞くと、一人は電話が掛かってきて、その対応のために遅れているようで、も

う三人は「ちょっと先行ってて!後で追うからー」と行って少し遅れているらしい。なんだ、

それなら安心ですよ。横漏れガードで夜も安心ですよ。

 

気づくと2005年の5分前。不思議と緊張が高まる。

周囲の人だかりのテンションもモルルンとヒートアップ。まるでお祭り騒ぎ。

 

おお、ついに2004年も終わるのか。来年は一体、どんな年に…

 

 

とか考えてたら、遅れてきている奴から一通のメールが

 

 

件名 なし

 

本文 美乳と巨乳、どっちがいいかな?

 

 

 

なるほど。

難しい質問。

 

近づく者全てを受け入れる、菩薩のようなポテンシャルを誇る巨乳。

 

方やヴィーナスの如き曲線美で我々を魅了して止まない美乳。

 

どちらも甲乙付けがたい。人類不変の命題。

 

 

(大は小を兼ねるというし…ここは巨乳か?

いやしかし、量より質という言葉もある。だとすると美乳…)

 

 

悶々と頭を悩ませる。クッ、とんでもねえ質問を投げかけてきやがる…!

 

 

そして、散々考えた結果、僕は返信を決定した。

 

 

 

件名 Re:

 

本文 本当に大事なのは乳輪の直径だ。

 

 

 

 

よしっ、これで送信送しちょっと待ちなよ

 

 

 

 

いやいやいや、おかしいやん。さっきまで一緒にいて、これからカウントダウンするはずなの

に、「美乳か、それとも巨乳か、ご注文は…どっち!?」って、おかしいやん。

『乳輪の直径』って真顔で返しかけた僕もだいぶおかしいやん。

 

 

あまりにも突飛な事態だったため、「なあ、アイツからこんなメールが…」と隣にいた友人

にメールを見せた。

 

 

「うーん、俺的には美乳かな!」

 

 

いや、知らんし。

 

 

「そういうことじゃなくって、なんでこんなメール打ってるのかってことじゃねえかよ!カウント

ダウンに関係ないじゃん!だいたいあいつら遅すぎるだろ!」

 

「あ、それもそうやね。どうしたんやろうか…」

 

 

 

とりあえず「乳はいいから早く来いボケ!」とメールを返し、到着を待つ。

しかしメールは返ってこないし、一向に来る気配もない。呆然として待つ僕ら三人。

埒が明かないので電話をしてみるけど、全然繋がらない。

たぶん年越しで回線が混雑してるんだろうか。あーもう、もどかしい!

 

 

『3…2…1…ハッピーニューイヤー!』

 

 

いや、年越してるやん。

 

 

という風に、今年は「繋がらない電話を片手にハッピーニューイヤー!」という何とも僕ら

しい結果になりました。何だこれ。

 

 

 

 

何なのよ!こんなのってあるか!

 

年越しって、何ていうかもっとこう、ドキドキ感を味わうものじゃない!

 

「来るの…!?新年来ちゃうの…!?それとも来ないの…!?」

 

みたいなさ、もう何ていうか『彼女の生理が来るの?来ないの?』みたいな感じでやきも

きドキドキモキモキするのがいいんじゃない!

それを何だ、気付いたら新年って。クソッ!

彼女から、妊娠検査薬片手に「あ、もうできちゃってるから」って、いきなり宣言されたよ

うな気分。そんなやるせなさ。キャー誰か!キラークイーンで時を戻して!

 

 

とりあえずカウントダウンという、既に2005年となった今では全く意味を持たないイベント

会場を後にする。それにしてもあいつらどこに行ったんや。半分くらいあいつらのせいや

で、これ。でもなんか危ない目に遭ってなきゃいいけど…。

 

 

寒いのでとりあえず居酒屋に入って待ってると、消えた友人の一人から電話が。

 

 

「もしもーし!」

 

僕 「もしもし?おお、お前らどこ行っとったんや。心配したぞ、マジで」

 

「いやースマンスマン。実は俺たち、途中で見つけた店に入っててさー」

 

僕 「店?」

 

「そうそう、オッパブの店!いやー、良かったよー!」

 

 

 

(※注   オッパブ→女の子のオッパイがポロリしてるパブ。風俗)

 

 

 

 

とりあえずお前ら全員、スリランカに向かって土下座、な。

 

 

 

つまりあれですか、僕が君たちが遅れてるのを心配して、ロクにカウントダウンも果たせなかった

時、君たちはオッパイってたと。

狂ったようにオッパイってた、と。

ハッピー乳イヤーであった、と。うん、殺す!お前を殺して僕も死ぬ!

 

 

そんな感じで下関の素敵な仲間たちと、素敵な年越しを過ごせました!

 

とりあえずこの一年が皆さんにとって素晴らしいものになるように、心から祈っています。

 

 

 

 

 

 

もう二度とこいつらと年越さねえ。




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